現在、仮想通貨の隆盛により、様々な専門用語が注目されています。
しかし、これから仮想通貨に参入しようという方々にとっては、
専門用語の羅列はワケの分からない言葉が立ち並んでいるように見えて、
ワケも分からず途方に暮れてしまうこともあるでしょう。
最近になって注目された「マイクロペイメント」も、
その専門用語のひとつであります。今回は、このマイクロペイメントの意味と、
仮想通貨業界での存在意義について、初心者でも分かりやすくなるように解説します。
マイクロペイメントの意味
マイクロペイメントは、手数料なしでの少額による決済を指します。
通常、銀行や、株を取り扱う証券取引所などのように、
お金を管理する組織から送金してもらうには、
それなりの手数料がかかってしまいます。
しかし現代では、送金にかかる手数料が微々たる程度、
あるいは全くかからないシステムが登場しています。
マイクロペイメントのメリット

何よりも、手数料がかからないことです。
手数料は送金額によって大まかに決められていますが、
ある値段の範囲内において一律の場合が多いです。
そのため、常に何かしらの手数料がかかる場合は、
100円以下のごく少額でも手数料がかかり、
場合によっては送金額の2倍以上かかることになります。
お金がもったいないと思いませんか?
しかし、そうした問題を解決するのがマイクロペイメントです。
格安の手数料または手数料が無料であることを保証するシステムのおかげで、
決済における不満を軽減するのです。
マイクロペイメントサービスの例

まずは、PayPalです。
これはインターネットのオンライン決済代行サービスです。
オンラインで商品を購入した際、PayPalが店側と購入者の間に立ち、
決済を代行するのです。
この時、購入者は店側にではなく、
PayPalに対してクレジットカード情報を伝えます。
店側からのお客さんの個人情報流出を避ける役目があります。
最近では、仮想通貨の一種であるビットコインの決済を導入したので、
仮想通貨に参入する方もPayPalを利用してみてはいかがですか?
また、Line Payやpaymoのように、割り勘のためのアプリも存在します。
これらは、友人とともに飲食店に行ったとき、
先に友人の1人が飲食代を全額支払い、
後から自分が割り勘分を払った友人に送金することで割り勘が間接的に成立するのです。
マイクロペイメントと仮想通貨の関連性
前述の通り、PayPalではビットコインによる
マイクロペイメントサービスが行われています。
ビットコインのような仮想通貨には、
株を取り扱う証券取引所のような中央管理を行う組織が存在しないため、
ビットコインによる送金に仲介手数料は発生せず、
最低限の微々たる送金手数料がかかるだけです。
しかし、ビットコインの場合は、近年、取引量の急な増加により、
求められるデータ処理が膨大になり、
送金の成立までに時間がかかるようになりました。
パソコンの容量が多くなりすぎて
サイトにアクセスしてから見れるまで時間がかかり過ぎるのと形としては同じですね。
しかし、そうした問題を解決すべく、
ペイメントチャネルという機能が現在発達を見せています。
仮想通貨の取引履歴を意味するブロックチェーンを経由しないで、
それとは別のルートで直接、送金する側とされる側の取引を成立するということです。
要するに、仮想通貨が、物理的なひとつの物として、
いつ、どこで持ち主が変わったかを気にしないで
取引をさっさと終わらせようという仕組みですね。
これにより、また安価な手数料とともに、
送金成立までのスピードが上がるのです。
まとめ
マイクロペイメントは、ユーザーにとって厄介な手数料という問題を
解決する便利な機能です。
また、仮想通貨でのマイクロペイメントも行われるようになりました。
さらに、ビットコインのような取引データが膨大化したものでも
スムーズに取引を成立させられるように、
ペイメントチャネルという発展した機能も開発されています。
こうした文明の発達に感謝しながら、
仮想通貨のある生活を楽しんでいきましょう。